マンジャロ打つ前に、ぜひ読んで。痩せた後の身体に何が起こる?
最近、本当によく耳にする「マンジャロ」。
注射で食欲が抑えられて、体重が大きく減る。
SNSでも話題になっていますよね。
でも、私は長年ダイエット指導をしてきた立場から、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
それは、
「体重が減ること」と「健康的に痩せること」は、同じではない。
ということ。
特に気になるのが、抜け毛や肌荒れ、気分の落ち込み、筋肉量の減少、そしてリバウンド。
今日は、マンジャロを使う前に知っておいてほしい、身体の仕組みについて詳しくお話しします。
1. マンジャロは、なぜ痩せるの?
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、GIPとGLP-1というホルモンの受容体に働きかける注射薬です。
主に次のような作用があります。
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血糖値に応じてインスリンの分泌を促す
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食欲や満腹感に働きかける
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胃から食べ物が送り出される速度を遅くする
その結果、食べる量が減り、体重減少につながります。
マンジャロは日本では2型糖尿病の治療薬で、同じ成分は一定の条件を満たす肥満症の治療にも使われています。
ここで考えてほしいのが、
食べる量が減ったとき、身体に必要な栄養まで減っていませんか?
ということです。
食欲がなくなって食事量が大きく減ると、エネルギーだけでなく、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの摂取量も不足する可能性があります。
2. マンジャロで痩せたのに、抜け毛や肌荒れが起こる理由
急激な減量で気をつけたいのが、髪や肌の変化です。
髪や肌の健康を維持するためには、さまざまな栄養素が必要です。
特に意識したいのが、次の3つ。
タンパク質
髪の主成分であるケラチンや、皮膚を構成するタンパク質の材料になります。
鉄
赤血球のヘモグロビンをつくるために必要で、鉄不足は疲労感などの原因になります。脱毛との関連がみられる場合もあります。
亜鉛
細胞の増殖やタンパク質の合成に関わり、皮膚や毛髪の健康維持にも必要です。
食欲が落ちて食事量が減ると、こうした栄養素が不足することがあります。
また、急激な体重減少そのものが身体へのストレスとなり、数か月後に抜け毛が増える「休止期脱毛」が起こる場合もあります。
実際に、チルゼパチドを用いた肥満症治療の臨床試験では、脱毛が報告されています。
ただし、抜け毛や肌荒れがすべてマンジャロの直接的な副作用というわけではありません。
痩せるために食べる量を減らした結果、髪や肌に必要な栄養まで不足してしまう。
こうしたことが起こらないようにしたいですね。
3. 気分の落ち込みや、うつのような症状。栄養不足との関係は?
実は、私の周りには、マンジャロを使用してから気分が落ち込んだり、うつのような症状が出たりした方が何人もいます。
これは私自身が実際に見聞きしてきたことです。
もちろん、マンジャロが直接の原因だったのかは分かりません。
ただ、栄養の面から考えると、気になることがあります。
食欲が抑えられて、食べる量が大幅に減る。
すると、タンパク質や鉄など、身体に必要な栄養素まで不足してしまう可能性があります。
タンパク質は神経伝達物質の材料になる
例えば、気分や意欲などに関わるセロトニンやドーパミン。
これらの神経伝達物質をつくるには、タンパク質から得られるアミノ酸が必要です。
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セロトニンの材料:トリプトファン
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ドーパミンの材料:チロシン
どちらも食事から得られるアミノ酸と関係しています。
鉄も心の健康に関わる栄養素
鉄は酸素を運ぶだけではなく、神経伝達物質の合成にも関わっています。
鉄不足による貧血があると、疲労感や集中力の低下などが起こり、気分の不調と重なる場合があります。
ただし、タンパク質や鉄が不足したから必ずうつ病になる、ということではありません。
また、現時点での大規模な安全性評価では、GLP-1関連薬がうつ病などのリスクを高めるという因果関係は確認されていません。
気分の落ち込みには、睡眠、ストレス、ホルモンの変化、病気などさまざまな要因があります。
だからこそ、使用後に心身の変化があれば、栄養不足だけで説明せず、医師に相談してほしいと思います。
体重が減っても、心と身体に必要な栄養まで不足してしまっては意味がない。
私はそう考えています。
4. マンジャロをやめるとリバウンドする?筋肉量と基礎代謝の仕組み
ここが、私が特に知ってほしいところです。
体重が減るとき、落ちるのは脂肪だけではありません。
筋肉を含む除脂肪組織も一緒に減ることがあります。
特に、食事量が大きく減ってタンパク質が不足したり、筋力トレーニングをしていなかったりすると、筋肉量を維持することが難しくなります。
筋肉が減ると、基礎代謝はどうなる?
筋肉は、安静にしているときにもエネルギーを使う組織です。
筋肉量が減ると、安静時のエネルギー消費量が低下する一因になります。
さらに、体重そのものが減ることでも、身体が必要とするエネルギー量は少なくなります。
つまり、減量前と減量後では、同じ生活をしていても消費エネルギーが変わる場合があるんです。
では、薬をやめたら?
マンジャロを中止すると、食欲を抑える作用がなくなり、食欲が戻ってくることがあります。
一方で、体重が減った身体は、以前より消費エネルギーが少なくなっている場合があります。
食欲は戻る。
でも、消費エネルギーは以前より少ない。
こうした状態では、体重が再び増えやすくなります。
実際に、チルゼパチドを用いたSURMOUNT-4という臨床試験では、治療を中止した群で、その後52週間に平均約14%の体重再増加が確認されています。
もちろん、リバウンドは筋肉量の減少だけで起こるわけではありません。
食欲の回復や、体重減少に伴う身体の適応など、複数の要因が関係しています。
だからこそ、
ただ体重を落とすのではなく、筋肉を守りながら痩せること。
これが40代以降のダイエットでは大切なんです。
5. 実はGLP-1は、私たちの腸からも分泌されている
ここで、ぜひ知ってほしいことがあります。
マンジャロの作用に関わるGLP-1。
実はこれ、もともと私たちの腸から分泌されているホルモンなんです。
食事をすると腸からGLP-1が分泌され、次のような働きに関わります。
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血糖値に応じたインスリン分泌を助ける
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グルカゴンの分泌を調節する
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胃から食べ物が送り出される速度に影響する
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満腹感に関わる
つまり、私たちの身体には、もともと血糖や食欲を調節する仕組みが備わっています。
食べる順番でも血糖の反応は変わる
例えば、野菜やタンパク質を先に食べ、そのあとにお米などの炭水化物を食べる方法。
いわゆるベジファーストやタンパク質ファーストです。
こうした食べ方によって、食後の血糖上昇が穏やかになることが研究されています。
食事の順番がGLP-1などのホルモン分泌に影響するという報告もあります。
ただし、GLP-1の反応は食事内容や個人差によって異なります。
また、食事で自然に分泌されるGLP-1と、マンジャロの薬理作用は、強さも持続時間も異なります。
ベジファーストがマンジャロと同じ効果をもたらすという意味ではありません。
それでも、日々の食事で血糖を意識することには意味があります。
6. 私が続けている、カロバスと食事の工夫
私が普段から取り入れているのが、
食事の15分前にカロリーバスタープロ(カロバス)。
そして、野菜やタンパク質を意識して食べるという習慣です。
糖質や脂質が気になる食事の前にカロバスを取り入れながら、毎日の食べ方も工夫していく。
もちろん、カロバスは医薬品ではありません。
マンジャロと同じような体重減少効果があるというものでも、GLP-1分泌を増やす効果が確認されているという意味でもありません。
あくまで、食生活をサポートするために取り入れています。
私が大切にしているのは、食べないダイエットではなく、きちんと食べて身体を整えるダイエット。
お米も適量食べる。
タンパク質をしっかり摂る。
野菜や食物繊維も意識する。
そして、筋肉を維持するために身体を動かす。
痩せるための方法やコツはもちろんあります。
でも、私自身も栄養を見直したことで身体の変化を実感してきたからこそ、毎日の食事の大切さを繰り返しお伝えしています。
痩せたのに疲れやすい。
髪が抜ける。
肌の調子が悪い。
そして、また体重が戻ってしまう。
そんなダイエットではなく、
体調が良くなって、筋肉も維持できて、健康的な体重を長く保てる。
私は、そんな身体づくりを目指してほしいと思っています😊
よくある質問(FAQ)
Q1. マンジャロを使うと必ず筋肉が減りますか?
必ずしもそうではありません。ただし、体重減少に伴って筋肉を含む除脂肪組織が減ることがあります。十分なタンパク質摂取や筋力トレーニングなど、筋肉を維持する工夫が重要です。
Q2. マンジャロで抜け毛が増えることはありますか?
チルゼパチドを使用した臨床試験では脱毛が報告されています。急激な体重減少や栄養不足が関係する場合もあります。抜け毛が続く場合は、鉄不足や甲状腺の問題なども含めて医療機関で確認しましょう。
Q3. マンジャロでうつ病になりますか?
現時点では、マンジャロがうつ病を引き起こすという因果関係は確認されていません。ただし、使用中に気分の落ち込みが起こった場合は、薬の影響や栄養状態を含めて医師に相談することが大切です。
Q4. マンジャロをやめると必ずリバウンドしますか?
必ずではありませんが、治療中止後の体重再増加は臨床試験でも確認されています。食欲の回復や消費エネルギーの変化などが関係するため、治療中から食事や運動習慣を整えることが重要です。
Q5. ベジファーストでGLP-1を増やせますか?
食事の内容や順番によってGLP-1の分泌反応が変化するという研究があります。ただし、必ず増えるわけではなく、薬と同等の作用が得られるわけでもありません。食後血糖の管理を意識する食べ方の一つとして考えましょう。
Q6. カロバスとマンジャロは同じ働きですか?
いいえ。マンジャロはGIP・GLP-1受容体に作用する医薬品です。カロバスは食生活をサポートするサプリメントであり、同じ作用や効果があるものではありません。
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※本記事は健康情報の提供を目的としています。マンジャロは日本では2型糖尿病の治療薬で、同じ成分は一定の条件を満たす肥満症の治療にも使用されています。使用・中止・変更は自己判断せず担当医にご相談ください。気分の落ち込みや著しい脱毛などがある場合も、医療機関で原因を確認することが大切です。